【海外野球】日本人が知らないドイツ野球の世界

Hallo Leute!! Wie geht es euch? 

みなさんご機嫌いかがでしょうか?

Wataridori Blog管理人かたやまかずさです!

 

いきなりですが、あなたは「ドイツ野球」と聞いてどんなイメージを持ちますか?

おそらく多くの人が

「ドイツ野球ってなに?」
「ドイツに野球なんてあるの?」

って思われると思います。

 

日本ではあまり認知されていませんが、実は日本人が知らないだけで

ドイツには16チーム2リーグ制のヨーロッパ屈指のベースボールトップリーグ

が存在するんです。

 

かたやまかずさ
今回はその知られざる【ドイツ野球】について実際にドイツで6シーズンプレーした僕かたやまかずさが解説していきます!

 

動画で見たい!という方はこちら↓

ドイツで野球ってやってるの?

 

まずは百聞は一見にしかずということでドイツ野球の現地の様子をご覧ください。

リアルなドイツ野球

動画の様子はコロナ前、2019年のシーズン開幕の様子でご覧の通り

「ここは本当にサッカーの国ドイツなのか?」

と疑ってしまうほどたくさんの観客が入って賑わっていました。

 

2020年からはコロナ禍でシーズンが縮小したり、

無観客で試合が行われたりもしましたが、

次にお見せするのがコロナ禍もだいぶ落ち着いた

2022年のドイツ一を決めるドイツシリーズの現地の様子です。

 

2つの動画を見ていただきましたがいかがですか?

ドイツ野球を知らない日本人のイメージからすると想像以上に盛り上がってるように見えるんじゃないでしょうか?

 

かたやまかずさ
僕もドイツ野球のイメージも何もないまま2016年に渡独したのですが、今ではもうここが野球がマイナーな国だということを忘れてしまうような、すごく野球を身近に感じるそんな日々をドイツでは過ごしていました。

ドイツ野球リーグ“ブンデスリーガ”とは

 

引用:Baseball Bundesliga公式HP

ドイツ野球リーグの正式名称は“ベースボールブンデスリーガ”といいます。

1984年にできたリーグで2024年にはリーグ設立から40周年になります。

 

ブンデスリーガってサッカーじゃないの?

ブンデスリーガって皆さんも聞いたことはありますよね?

 

ドイツのサッカーリーグのことを「ブンデスリーグ」と日本でも言いますが、

ブンデスリーグとは「連邦リーグ」という意味で、

ドイツ連邦共和国のトップリーグはサッカーに限らず

すべてスポーツを“ブンデスリーガ”と言います。

 

ですので野球も「ベースボールブンデスリーガ」ですし、

連邦制を敷くドイツ語圏の国、スイスやオーストリアのトップリーグも

ブンデスリーガと言うみたいですね。

 

かたやまかずさ
ちなみにドイツ語ではブンデスリー“グ”ではなくブンデスリー“ガ”と発音します。

ドイツ野球リーグの規模、チーム数は?

引用:Baseball Bundesliga公式HP

またトップリーグの仕組みとしては日本の野球よりもサッカーに近い形で、

J1J2のようにブンデスリーガ1部ブンデスリーガ2部というような

2部構成になっています。

 

1部は北部、南部の2リーグ制で基本的にそれぞれ8チームずつの16チームでドイツチャンピオンを争います。

2部は北北東部10チーム、北西部8チーム、南東部12チームの30チームで1部昇格を争います。

その年によってチーム数は若干変動しますが、

基本的に1部16チーム、2部30チームの規模でベースボールブンデスリーガは行われています。

ちなみに2023年は1部北部は6チーム、南部は7チームでシーズンが行われました。

 

今2部は1部昇格を争うと言いましたが、

ポストシーズンを終え決まった最終順位で、

1部の最下位と2部2位の入れ替え戦が行われ、度々入れ替えは行われます。

 

これは日本の野球にはない仕組みで

仕組みとしては先ほども言いましたが日本のサッカーと一緒ですね。

 

かたやまかずさ
もっと厳密に言えば2部以下の3部4部という下部リーグも存在します。
2部と3部の入れ替えもあるんですけど、ブンデスリーガと呼ばれるのは2部までで下部リーグについては話が逸れるので今日は触れずにおきたいと思います。

ドイツ野球リーグの年間試合数は?

次に試合数ですが、

日本と同じで3月末もしくは4月頭にシーズンが開幕します。

9月から10月頭くらいまで試合は行われ

1部リーグのレギュラーシーズンはホーム&アウェイの2試合ずつ。

つまり7チーム×4試合の28試合がレギュラーシーズン。

 

この28試合で決まった順位を元に

上位4チームはドイツチャンピオンを決めるためのプレーオフ、

下位4チームは1部残留を争うプレーダウンのポストシーズンを戦います。

 

そして、ポストシーズンの試合数は結果によって変わってきます。

2試合でポストシーズンが終わるチームもあれば

10試合以上するチームもあって、それを踏まえると

年間約30~40試合がブンデスリーガの年間の試合数になります。

 

年間140試合以上行う日本のプロ野球と比べると

だいぶ試合数は少なく感じると思いますが、

ドイツでは試合は基本的に週末にしか行われないので、

年間40試合でもスケジュールは割とパンパンなんです。

 

かたやまかずさ
なんで週末にしか試合が行われないかというと、そこにはドイツならではの理由があるのでそれはまた別の記事で詳しくおはなししたいと思います。

ドイツ野球は誰が運営してるの?

引用:Baseball Bundesliga公式HP

次に運営についてですが、

ドイツ野球を取り仕切っているのがDBV(Deutscher Baseball und Softball Verband E.V.)という名の「ドイツ野球ソフトボール協会」です。

 

そしてドイツの野球はトップリーグのブンデスリーガに限らず、高校野球、中学野球、少年野球すべての野球がこのDBVの管理の元行われてます。

 

これは日本との大きな違いですね。

 

日本はプロ野球はNPB、高校野球は高野連、中学部活動は中体連、クラブチームはそれぞれのリーグ、と運営母体が違いますよね。

 

ドイツ野球はすべてのカテゴリーが一つの協会を母体として運営されています。

 

まとめ

日本にはほぼ情報が届かないドイツ野球。

しかし日本人が知らないだけで約40年の歴史をもつリーグがドイツにも存在しています。

今日の記事の内容をまとめると

 

名称:ベースボールブンデスリーガ

チーム数:16チーム2リーグ制 入れ替えありの4部制

試合数:レギュラーシーズン28試合 年間約40試合

運営組織:DBV(Deutscher Baseball und Softball Verband E.V.)「ドイツ野球ソフトボール協会」全てのカテゴリーを一括管理

 

日本とは大きく異なる“ドイツの野球”がそこにはありました。

この記事がドイツ野球に興味を持ったあなたのお役に立てていれば嬉しいです。

以上、「日本人が知らないドイツ野球の世界」についてでした。

 

Bis Bald tschüss.

 

写真提供:Bernd Piontek / Thomas Schönenborn /

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