高校野球よりハード?なドイツ野球のスケジュール

Hallo Leute!! Wie geht es euch?

みなさんご機嫌いかがでしょうか?

Wataridori Blog管理人かたやまかずさです!

 

今日は年間約40試合と、日本と比べるとだいぶ少なめなブンデスリーガの試合スケジュールについてお話ししていきます。

試合数は少ないですけど実はめちゃくちゃハードだったりして 僕がこれまで経験した野球で一番過酷なスケジュールだったのはこのドイツ野球です。

動画で見たい!という方はこちら↓

 

かたやまかずさ
最後には一番ハードな魔の1週間のスケジュールも紹介するのでぜひ最後までご覧ください。

ドイツ野球ブンデスリーガのスケジュール

ドイツ野球のシーズンスケジュール

まずは大まかなスケジュールですが、

ブンデスリーガは3月末から4月頭にシーズンは開幕して大体10月くらいには全てのスケジュールが終了します。

 

シーズンの時期でいうと日本とほぼ一緒なのになぜ日本のプロ野球より100試合以上少ないのか、、、

結論、それは「基本的に祝日・週末にしか試合が行われないから」です。

 

そもそも日本の野球との根本的な違いとしてドイツ野球のベースボールブンデスリーガはプロリーグではありません。

 

プロリーグではないため、多くの選手は野球とは別に本業を持っている選手がほとんどです。もしくはまだ学生というパターンもあります。

 

だから平日はほとんどの選手が本業で忙しく、試合ができないため週末もしくは祝日に試合は行われます。

 

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レギュラーシーズン(基本28試合)は大体7月中には終了

各チームとホーム&アウェイで2試合、計4試合を行い、8チームでリーグを行う場合は28試合がレギュラーシーズンの試合数になります。

(ここ数年ブンデスリーガ1部のチーム数は減少傾向にあり、2024年は北部5チーム、南部6チームでリーグが行われます。)

 

レギュラーシーズン終了後ポストシーズンのプレーオフとプレーダウンが行われ大体9月には終了します。

9月に全てのシーズンが終了することにも理由があって、2年に1度、9月にEU選手権が行われます。

 

代表選手が招集され、試合会場となる球場もあるので、リーグは9月までに終わらないといけないんですよね。

EU選手権が行われない年はドイツシリーズや1部と2部の入れ替え戦が10月にかかることもありますが、基本的には9月にほとんどの日程は消化されます

 

かたやまかずさ
これが大まかなスケジュールで、次に試合の日のスケジュールですがこれがなかなかハードなので聞いてください。

ドイツ野球の試合日のスケジュール

ブンデスリーガでは2022年まで試合日は基本的にダブルヘッダーでした。

 

しかし2023年に連盟から

「1日1試合を推奨しダブルヘッダーで行う際は7イニング×2試合」

というルール変更が発表されました。

 

とはいえ、資金面や設備面で1日1試合が難しいチームもあり、2023年以降もダブルヘッダーで行われる試合もあります。

ダブルヘッダーは1試合目終了後、30分の休憩を挟んで2試合目プレーボールになります。

そう、1試合目と2試合目の間は30分なんです

しかもこの間に食事を取ったり、グラウンド整備をしたり、監督はメンバー表を書いたり、

特にホームチームは休憩と呼べるような時間ではなく、かなりバタバタ準備をして2試合目に臨むことになります。

対戦相手も同じだし、試合と試合の間が30分なんて下手したらビックイニングの攻撃の方が長かったりしますよね。

なのでもはや18イニングぶっ通しで試合しているような感覚になります

 

しかもシーズンの後半になってくると涼しいドイツといえど気温30度を超えるような日がちらほらあって、そんな日が試合日が重なったりもします。

そのときはもう、、、帰る体力しか残りません。

 

でも慣れって怖いもので、 僕はドイツにきてこのスケジュールでプレーをしてするようになり、2年目までは2試合目の後半は足が攣ったりもしていました。

でも3年目からは1度も足を攣ることはありませんし、単純な運動の体力ならドイツ人にも劣っていないはずなのに、

ドイツ人で足が攣るなんて選手いなくて、環境に適応するというのはこういうことかと思いました。

 

かたやまかずさ
2023シーズンから1日1試合かダブルヘッダーなら7イニングになってだいぶ負担は減るはずなので少しは楽になったんじゃないかなと思います。

 

試合の開始時間は基本的にお昼

ブンデスリーガでは12時か13時試合開始です。

午前中にプレーボールというのはブンデスリーガではまずないです。

ダブルヘッダーでも変わりません。

 

ダブルヘッダーだと2試合目が終わるのが19時とか20時とかになることも全然あるんですが、

ドイツの夏のピーク時は夜11時前くらいまでボールが見えるほど明るいのでナイターなしでも全然試合ができるんですよね。

シーズン初めだったり、ポストシーズン終盤になってくると日が暮れるのも早くなりますが、その時は12時プレーボールにして調節します。

だからホームの時は13時プレーボールなら2時間半の10時30分に集合して

 

10:30 グラウンド作ってアップ、キャッチボール

11:00 フリーバッティング

11:45 アウェイチームのフリーバッティング

12:30 フリーバッティング片付け

12:40 試合前のシートノック

12:55 グラウンド整備

13:00 プレーボール

 

という流れになります。

アウェイゲームの時はだいたい2時間前くらいに球場入りする計算で車に乗り合わせてチームで会場に向かいます。

 

近いところでは1時間弱くらいで着くところもあるのですが、

遠いところだと僕の所属クラブ、ケルンは西ドイツにあたるので、

東ドイツのベルリンが一番遠くて6時間くらいかけて車で向かいます。

流石に5時間以上かかるような遠征の時は前日に出発して、前乗りをしていました。

 

だから試合当日は近いホテルから球場に行けるので、その日のことだけを考えるとグラウンドの準備もない遠征先のゲームが一番朝はゆっくりできるんですよね。

 

また遠征はチームみんなで乗り合わせて行って、だいたいみんなでレストランに入ってピザとかケバブとか夜ご飯を食べて軽く飲んだりもするので遠征ならでは楽しみがあります。

帰宅は深夜になることも

試合終わりももちろん同じ道のりを帰らないといけないので、遠いところだと6時間かけて帰るんですが、もう一泊することもあれば、スケジュールの都合上その日のうちに帰ることもあります。

 

これまでで一番遅かったのは22時にベルリンを出て午前4時にケルンについたこともありました。

かたやまかずさ
今後はそんな無理なスケジュールは改善されていくと思いますが、僕がプレーしていた2022年までそれくらいハードなスケジュールで遠征に行っていました。

魔の1週間のスケジュール

 

そして最後にお話しするのがシーズンで最もハードな魔の1週間についてです。

ドイツにはだいたい5月の中旬~下旬くらいにキリスト教関連の祝日があります。

その祝日が週中にあることが多いのですが、その祝日にも試合が行われます。

 

それが土曜・水曜・土曜とかならまだいい方で、土曜・木曜・土曜とかになると、中4日の後の中1日で全てダブルヘッダー

8日間のうち試合日が3日で6試合をしないといけないスケジュールになります。

さらにその週の日曜日に2軍の試合が入ったりすると、

1軍と2軍を兼任している選手も多いので、チームとして9日間で10試合しないといけない、日にちよりも試合数の方が多いバグが生まれることがあります。

 

こうなってくるとまずはピッチャーが足りなくなってきます。

中日は回復がメインの週になるのでまともに練習もできません。

かたやまかずさ
さらに運が悪いと、ここに絶対に負けられない順位の近い相手と試合が入ったりもするので、この1週間はシーズン中で最もハードで過酷な週です。

まとめ

【高校野球よりハード?なブンデスリーガの試合スケジュール】ついて説明してみました。

最後に今日話した内容をまとめると

 

  • シーズンは日本と同じ(3月末〜10月)
  • 試合数は約40試合
  • 試合は基本祝日、週末のみ
  • 2022年までは基本ダブルヘッダー(9イニング✕2)
  • 2023年から1日1試合”推奨”、ダブルヘッダーは7イニング
  • ダブルヘッダーの試合の間は30分
  • 12時or13時プレーボール
  • 遠征は5、6時間のドライブ(前乗り)
  • 5月にある”魔の1週間”は試合数が日数を超えるバグ発生

 

祝日週末にしか試合が行われないブンデスリーガのスケジュールは日本では部活動が一番近いのかなと思います。

ただ高校にもなれば公式戦でダブルヘッダーは行われませんし、試合の間30分の実質18イニングで試合をすることもないですよね。

日本にはない野球が海外にはあり、それには普及率や資金や設備的課題があることが少しは伝わったんじゃないでしょうか?

Bis Bald tschüss.

写真提供:Bernd Piontek

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