日本人の僕がドイツで指導者になれて幸せだと思う瞬間

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僕はドイツではじめて指導者という立場になりました。

ドイツ2年目からU-18の監督、ドイツ4年目からはクラブのインストラクターとして小学生から大人まで、そして現在はトップチームの監督をしています。

その中で日本とドイツの違いを感じることも多いですが、僕はドイツで指導者になれて幸せだと感じる瞬間があります。

それは選手からレスポンス(反応)があることです。

「バッティング見てくれる?」

「ノック打ってくれる?」

というお願いから、

「あの練習良かったよ!」

「あの指導わかりやすかった!」

という選手からのお褒めの言葉(笑)や

「あのプレーはこうした方がいいと思うんだけどどう?」

「もっとこの練習が必要だと思うんだけど」

という意見・要望が練習の度に寄せられます。

僕もそれを受け、すべて選手の要望通りにするわけではなく、

「この練習にはこういう意味があって…」

と説明をしたり

「その方が(本人が)やりやすいならそうしようか」

などディスカッションを行い選手と一緒に練習から作っていきます。

そういった選手の意見から僕もヒントを得ることもありますし、知らなかった選手の考えに気づくこともあります。

ですが間違ったことをしていれば年上だろうが指導者として厳しいことをいうこともあります。

選手は日本人である僕の考えを理解して受け入れてくれますし、僕も選手の意見を尊重します。

決して一方通行の関係性ではなく、お互いを尊重しあった関係性を築くことを心掛けています。

このような選手とコーチという関係をうまく作ってこれたのは、4年間一緒にプレーをしてきた信頼関係があるからできることだと思います。

日本ではなかなか選手から監督に意見するということは難しいかと思います。だからお互いの考えていることの意思疎通ができず、選手と指導者の間に大きな溝が生まれているチームも少なくないと思います。

僕は日本でもゲストコーチのような扱いで単発で野球を教えたりすることはありますが、野球を長年やってきた子たちの反応が薄いことに驚いてしまいます。

選手からレスポンスがあるということは指導者をしていてやりがいを感じられるとても幸せな瞬間です。

そのことに気づかせてくれた選手たち、監督という立場を与えてくれたクラブに心から感謝しています。

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(写真提供:Bernd Piontek)

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