現代のニーズにフィットした先進的な野球クラブ「練馬アークスJrベースボールクラブ」

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こんにちは。野球普及プロジェクトを立ち上げ、実行している野球普及活動家のかたやまかずさ(@wataridorich)です。

SNSでたまたま見かけた少年野球クラブが先進的でとても興味深かったので、見学に行ってきました。

今回はその情報をシェアします。

現代のニーズにフィットした先進的な野球クラブ「練馬アークスJrベースボールクラブ」の取り組み

その先進的な野球クラブというのが、今年の3月に創設されたばかりの「練馬アークスJrベースボールクラブ」です。

この野球人口減少が叫ばれる昨今で、創設されてわずか4ヶ月で20人を超える入会希望者が集まり、しかも募集は4年生以下という条件付きにも関わらず、ぼくが見学に行ったその日も入会を考える子のご両親が見学に来られていました。

なぜこれほどにまで人気なのか代表の中桐さんに話を聞いてきました。

これまでの野球の在り方に疑問を持ち、子どもへのアプローチを考え直す

練馬アークスJrベースボールクラブの9つの約束

1.週末練習1/4ルール(週末に1度2~4時間の練習)

2.罵声や高圧的な指導を完全禁止

3.野球を「楽しむ」

4.科学的理論に基づいた指導

5.父母会なし(設立不可)保護者の時間的な負担一切なし

6.勝利至上主義の否定

7.肩、肘のスポーツ障害防止

8.ロジカルではない声出しは行わない

9.活動は休んでも構わない

参照:練馬アークスJrベースボールクラブ公式HP

ぼくはこの9つの約束をホームページで見て実際にこのチームの活動を見てみたいと思いました。

そして実際に見学に伺い、代表の中桐さんとお話をしていくと、

「野球をしたい子が極端に減ったわけではないんです。

ただ、野球楽しくをやりたいけど、大人に罵倒されたり、勝利至上主義な方針の中ではやりたくないという今の時代の子が野球ができる受け皿がないだけなんです。

時代やそれに合わせたニーズは常に変化していっているのに少年野球の環境だけはずっと変わっていない」とおっしゃいたのが印象的でした。

まさにその通りで、そのニーズにフィットしているから、練馬アークスJrベースボールクラブは創設4ヶ月で20人以上も集まる人気クラブになったのも納得です。

また練習の中でも、ぼくが特にいいなと思ったのは、

人に合わせることを強要しないということです。

その日周りを見渡すと隣のグラウンドを含め、3~4チームが練習や試合を行っていました。

そしてその全てのチームが行っていたのが号令走。

みんなで並んで声を揃えて走るあれです。

しかし練馬アークスJrベースボールクラブでは号令走はおろか、全員で並ぶということもしません。

休憩明けの練習再開の時も、集合に遅れている子がいてもその子を待つことはなく、先に練習を再開します。

子どもたちにはそれぞれ自分のペースや個性があり、周りと合わせることが必ずしも重要ではないのです。

しかし、「人を待たせてはいけない」「周りと同じように行動しなければならない」というのが野球界の常識。

グラウンドの反対側からは、集合がかかった直後に「走って来い!」という大人の大きな声が聞こえてきました。

常識ゆえになんの疑問も持たず、教わってきたことを子どもに教えている指導者がほとんどである中、

これまでの野球の在り方に疑問を持ち、子どもへのアプローチを考え直す練馬アークスJrベースボールクラブ。

これからもっともっとニーズが高まることは間違いありません。

目の前で起きる対照的な練習風景

その日の活動はグラウンドが取れなかったそうで公園のフリースペースでの練習でした。

そして同じようにグラウンドが取れなかったであろう少年野球チームがグラウンドの反対側で練習をしていました。

それがあまりにも対照的で「これまでの野球」「これからの野球」を一度に見ることができました。

練習も終盤、両チームともゲーム形式の練習を行っていました。

練馬アークスJrベースボールクラブの子どもたちはヒットが出るたびに歓声をあげ、点が入るたびに飛び跳ねて大喜びします。

一方で反対側で練習しているチームはヒットを打とうが点が入ろうが子どもたちの反応は「皆無」

その様子を見ていてさらに気が付いたのが、「身体で止める」や「前に出る」など、大人が子どもにして欲しいプレーが起きた時だけ大人が拍手をして褒めているということです。

「大人主体の練習」と「子ども主体の練習」であることがはっきりと違いとして見受けられたのです。

正直、単純な野球のスキルレベルで言えば反対側のチームの子たちの方が誰が見ても高いです。

しかし、「より子どもらしく」「より純粋に野球を楽しんでいる」のは誰が見ても練馬アークスJrベースボールクラブの子たちの方でした。

さまざまな可能性を持ったクラブ

まだまだ新しいクラブで危機管理や、練習メニューの組み立てなど改善すべき点も見受けられました。

しかし、それは従来の少年野球チームのやり方をテンプレート的に行っているのではなく、新しい「子どもファースト」な方法を模索しているからこそ見える問題点でした。

おそらくこれからどんどん改善されていくでしょうし、これからさらに求められるクラブになっていくはずです。

ぼくも練馬アークスJrベースボールクラブの理念に賛同し、ぼくにできる形で応援していきます。

そして練馬アークスJrベースボールクラブのような「子どもファースト」な少年野球チームが増えることを心から望みます。

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現在練馬アークスJrベースボールクラブはクラウドファンディングに挑戦中です。

素晴らしい理念を掲げた「子どもファースト」な少年野球クラブにご支援よろしくお願いいたします!

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