ドイツの野球について現役監督が説明します Part4 (ドイツ野球のリーグシステムとチーム数のからくり)

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(本記事は他のブログサービスで20205月に投稿した記事を改稿したものです)

第4弾はドイツ野球のリーグシステムとチーム数についてです。

1弾の記事で

このリーグ数とチーム数にはちょっとしたからくりがあるのでそちらもまたの機会にご紹介したいと思います。

このように書いていたからくりについて説明します。

例によって結論から申し上げますと、

【ドイツ野球は最大7部まで存在する】

【ドイツではクラブが複数チームを保有するためチーム数が異常に多い】

となっております。

まずは【ドイツ野球は最大7部まで存在する】について説明します。その通りなんですが、多いところで7部まであります。

まず

ブンデスリーガ1

ブンデスリーガ2部

この2つはDBV(ドイツ野球/ソフトボール連盟)が運営するドイツ野球におけるトップリーグです。

さらにこの下位リーグとして、10ある各地域野球/ソフトボール連盟が運営する

フェアバンデスリーガ(協会リーグ)

ランデスリーガ(地域リーグ)

ベチリクスリーガ(地区リーグ)

などが存在します。

この下位リーグについては運営する連盟によって名称が異なったり(例えばバイエルン州野球連盟であればバイエルンリーグだったり)規模に差がありますがシステムとしては同じです。

出典:DEUTSCHER BASEBALL UND SOFTBALL VERBAND E.V.

僕のケルンカージナルスが所属するNRW州野球連盟は野球が盛んな地域なので最大規模のリーグ運営を行っており、

フェアバンデスリーガ

ランデスリーガ1

ランデスリーガ2

ベチリクスリーガ1

ベチリクスリーガ2

5部のリーグ構成をしており、これにブンデスリーガ1部、2部も合わせると7部構成の大所帯リーグということになります。

日本で例えてみると

ブンデスリーガ1部=全国リーグ

ブンデスリーガ2部=東日本・西日本リーグ

フェアバンデスリーガ=地方リーグ(例:九州リーグ)

ランデスリーガ=都道府県リーグ(例:福岡県リーグ)

ベチリクスリーガ=市町村リーグ(例:福岡市リーグ)

みたいな感じでだんだんエリアが小さくなっていくイメージをしてもらえればいいと思います。

ちなみにブンデスリーガ1部は北部・南部の2リーグ制で

ブンデスリーガ2部は北部・北西部・北東部・南部・南西部・南東部の6リーグ制です。

続いて【ドイツではクラブが複数チームを保有するためチーム数が異常に多い】を説明します。

ドイツには現在(2020年)235の野球ソフトボールクラブ(一般的に野球/ソフトボールクラブですが、野球のみソフトボールのみのクラブもあります)各地域野球連盟に加盟しています。

ちなみに235というのはクラブの数でチーム数ではありません。日本とスポーツのシステムが違うのでまずそこから説明します。

僕が所属するケルンカージナルスを例に説明すると、

ケルンカージナルスは大人のカテゴリーで6つチームを持っています。

1軍(1stTeam)【ブンデスリーガ1部】

2軍(2ndTeam)【ブンデスリーガ2部】

3軍(3edTeam)【フェアバンデスリーガ】

4軍(4thTeam)【ベチリクスリーガ2部】

女子ソフトボール【フェアバンデスリーガ】

混合ソフトボール

野球に限っても4つチームがあります。

さらに子どものカテゴリーで

高校生(Junioren

中学生(Jugend

小学高学年(Schüler livePitch)

小学低学年(Schüler Tossball)

未就学児(Little Cards)

とすべての年齢に対応したチームがあります。

日本では年齢やレベルのカテゴリーでチームを変えることが一般的(というよりそうするしかない)ですが、

ケルンカージナルスのクラブ会員になって気に入れば、年齢、レベル関係なく一生ケルンカージナルスで野球をすることができます。

そのスポーツクラブの規模によっては大人のチームが1つしかなかったり、ある年代のチームがなかったりすることもありますが、これがドイツのスポーツクラブの一般的なシステムです。

このようにドイツではクラブ数=チーム数ではありません。

日本とはそもそものスポーツのシステムが違うのでなかなかピンと来ないかもしれませんが、これが【ドイツの異常に多いチーム数のからくり】です。

ドイツではマイナースポーツとはいえ、現地で野球をしているとその事実を忘れてしまうくらいリーグ数も、それが成り立つチーム数もあり、連盟の運営はしっかりしていると思います。

僕も日本とは大きく違うシステムを理解するのにだいぶ時間がかかりましたが、記事にしたら面白いかなと思って、チームメイトに聞いたり、DBVや各州地域連盟のホームページなどを一生懸命読んでがんばってまとめてみました。

僕たち日本人にとっては少し難しいドイツのスポーツシステムが皆さんに伝わっていれば幸いです。

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