お母さんコーチに学ぶ3つのこと

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こんにちは。ドイツブンデスリーガでプロ野球選手兼指導者をしているかたやまかずさ(@wataridorich)です。

 

今日のタイトルは『お母さんコーチに学ぶ』ですが、

 

これはどこかのチームにお父さんコーチならぬお母さんコーチがいるというわけではなく、

 

ぼくが公園で目撃した子どもの練習に付き合うお母さんから学ぶべきことがあったので、そのことについて書いていきます。

 

お母さんコーチに学ぶ3つのこと


・一緒に楽しむ

・口を挟まずノビノビさせる

・対等な立場で接する

 

ある日ぼくが公園でプライベートレッスンを行っていると、

 

少し離れたところで3~4人の野球少年が楽しそうに「わーきゃー」言いながらノックを受けていました。

 

ぼくはレッスンをしながら横目で「楽しそうでいいなぁ」と聞こえてくる楽しそうな声に微笑ましく思っていました。

 

なぜなら、その公園で今まで見かけた野球少年はどちらかというと、親やコーチから厳しい声をかけられて楽しそうには見えない子が多かったからです。

 

一緒に楽しむ

 

そしてふと、ノックが飛んでくる方を見ると、なんとノックを打っていたのは、(おそらく)その子たちのお母さんでした(お姉さんだったらごめんなさい)。

 

しかも2人。ノッカーとキャッチャーをそのお母さんたちがしていました。

 

2人とも上手にボール打ったり捕ったりしていましたが、スイングや捕り方が若干ぎこちないところを見ると経験者ではなさそうでした。

 

でも子どもたちはすごく楽しそうにノックを受けていましたし、

 

お母さんたちも一緒に楽しそうに子どもの練習に付き合っていました。

 

でもどちらかというと、子どもの練習に付き合うというより、楽しそうな子どもたちを見て一緒に楽しんでいる様子でした。

 

ぼくはその様子を見て

 

「だから子どもたちはあんなに楽しそうなのか」

 

と納得しました。

 

目の前の大人が楽しそうにしているから、大人の顔色を伺う必要もないですし、子どももボールを追いかけることを心から楽しむことができるのだと。

 

「大人も一緒に楽しむ」ということは、「子どもが安心して野球に取り組める」ということなのだと気付きました。

 

口を挟まずノビノビさせる

 

ぼくがそのお母さんたちが経験者ではないと思ったのにはもう一つ理由があって、

 

それは「技術的な指導を一切していなかったから」です。

 

経験者であれば何かしら言いたくなると思います。

 

ですがそのお母さんたちは捕ったら「ナイスキャッチ!」と声をかけるだけでした。

 

技術指導をするのも大事ですが、何も言わず子どもがノビノビとしたいようにできる機会も必要なんだなとその光景を見て思いました。

 

対等な立場で接する

 

返球が逸れたりすると、

 

「ちょっとちゃんと投げてよー」子どもに言うお母さん。

 

「ごめーん」と言って次から優しく投げる子どもたち。

 

ここにある関係はあくまで対等でした。

 

指示や指導があるわけでもなければ、怒られることもありません。

 

大人だから。子どもだから。上手いから。下手だから。

 

そこではそんなものはなんの意味も持ちません。

 

みんながその空間で、同じ立場で一緒に野球をしていました。

 

そんな環境で野球ができている子どもはどれくらいいるでしょう?

 

わざと取れないところに投げて、子どもにボールを拾いに行かす父親。

 

言う通りにしないと機嫌が悪くなるコーチ。

 

怒られないように、機嫌を損ねないように大人の顔色を伺う子ども。

 

そういった光景を目にしてきたぼくから見ると、子どもたちの笑顔がとても輝いて見えました。

 

お母さんコーチから学んだこと

 

そのお母さんたちは特に意識して行っているわけではないと思いますが、

 

一緒に楽しむ

口を挟まずノビノビさせる

対等な立場で接する

 

というコーチに必要なものを実践していて、指導者はそこから学ぶべきことがあるなと思い、あえてお母さんコーチと呼ばせていただきました。

 

お父さんに罵倒され、笑顔もなく、声も発することもなく練習させられる様子を同じ公園で目にすると、良い指導とは何かを考えさせられます。

 

時には、大人も子どもも一緒に野球を楽しむことが必要だと学んだ出来事でした。

 

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